半人前からフレッシュマンに贈る言葉

 春の風物詩、新入社員の入社式。

僕の会社でも、4/1にトップによる新年度挨拶があり、新入社員へのMessageを伝えていた。巷では、新聞記事で大物leaderのフレッシュマンへのMessageが掲載されていましたよね。
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 ところで、僕は、学卒新人のOJTリーダーを職場で拝命した。
大物leaderが発するMessageの凄みと重みは到底無いが、人生&仕事人の折り返し地点にいる文字通り半人前の僕からこれから長い道のりを歩み始めるフレッシュマンに捧げるとすればどんなMessageが良いか考えたことを書き連ねてみたい。
 
 といいながら、いきなり結論、フレッシュマンに捧ぐMessageは、
『君の圧倒的な強みで周りを幸せにしろ!そうすれば、君の弱みは人間味に変わる!』
 
 自分の経験上、恐らく日本社会は、
  1. 平均を求める(村社会の起源もあるだろうか、村八分って言葉があるくらい)。
  2. 弱みを克服することに重点が置かれる。
 弱みは目につく故に指摘されやすい。本人は意識して弱みを克服する。こうして成長した大人は、意識する分、他人ができていないと我慢ならない(だって、俺も苦労して克服してきたんだからお前も克服せよ!という怨念)ものらしい。
 
 他人に弱みを指摘されると、関心外・苦手な事を周囲から見えなくするために弱みを克服する涙ぐましい努力を行う。
 
 ところがさ、同じ努力でも、弱みを平均にするための成果は、感覚的に1⇨1.1倍。強みを更に伸ばすための成果は、感覚的に1⇨2倍くらい。あくまで感覚的だけど、それぐらいのアウトプットが異なると思う。経験上。
 
 弱みの克服は、暗いんだよな。気持ちが。しかも努力してもたいした成果がでないから、いつまでも成果が見えず出来ないことに自信を失いやすい。そんなん、一度こっきりの人生で勿体ないお化けだよね。
 
 一方、強みは本人も自覚されない。だって、自然と出来るし、皆んなもそうでしょうと思ってるから。いえいえ、全然そんな事ないですから〜♬。
 
 しかるに周囲も強み発揮は賞賛の言葉を出し惜しみし、強み礼賛を上回る弱み指摘の大合唱を繰り広げ、ますます弱み克服行動に駆り立てる。
 
 でもさ、社会で誰かを幸せにする、社会・組織問題を解決するのに、平均的な 能力で行えるほど世の中、甘くない。だから、強みを解放して事にあたる必要がある。しかも、1人じゃ出来ないから、皆んなで強み持ち寄りし、強みの大集結を行ってさ。
*強み、強み、完全無血の大集結♬(小さいお子さんのいる方はニヤッとした方がいるかも笑) 
 
『君の圧倒的な強みで周りを幸せにしろ!そうすれば、君の弱みは人間味に変わる!』
 
 でもね、僕のMessageは条件付き。弱みが人間味に変わるのは、強みで周りを幸せにできると周囲が認めた場合のみさ。新人は、1人で周囲を幸せにする力量はまだ無い。だから価値を出すには周囲の協力がいる。だから周囲の指摘はありがたくお受けして、プチ克服行動をした方が良い(経験上)僕は恐らく生意気とクソミソに言われていたから。
 
 僕が一番伝えたい大事な事はさ、弱み克服に夢中になるあまり、自分の強みの自覚と発揮を忘却の彼方に押しやってしまわないようにすることなんです。自分の強みで周りを幸せにする=1人前になるまで、絶対に自分の強みと発揮することに自覚的であって欲しい。
 
 頑張れ!フレッシュマン!
 (By通りすがりの不惑のおっさん)

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