人生を豊かにする他家受粉(屋久島1人旅の考察)

 3月15日(日)〜3月20日(金)の6日間、会社の10年勤続表彰の特別休暇を使い、憧れの屋久島へ1人旅に行きました。これまで1人旅は数あれど、卒業旅行でヨーロッパ6カ国をバックパックで1ヶ月放浪した旅に匹敵する楽しい旅になりました。

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 今回の屋久島旅行がなぜ楽しかったのか?それは、1人旅の方が多く宿泊する民宿:晴耕雨読さんに宿泊したこと。もっと言うと、そこでの束の間だけど、世代を超えて緩やかに心地よく繋がる旅の仲間と地元の方との関係性があったから。

 自分の予定通りのアクティビティーを昼間は楽しみ、夕方から民宿のダイニングで出会う仲間と食事とアルコールで雑談しながら、情報を交換したり、時には翌日の予定を聞いて、俺もジョインしていい?もちろん、いいよ!♬、みたいな乗りで本当に楽しい6日間でした。

 ちなみに堪能した主なアクティビティーは、縄文杉トレッキング、白谷雲水峡散策、屋久杉ランド散策、レンタカーを借りての屋久島1周ドライブ、2ボートダイビング、満天の星空を眺めて入った海中温泉、川エビ釣りなど。

 勿論、憧れの縄文杉や苔生すもののけの森を散策してみたいというのが旅の最大の目的ではあったのだけど、もし、完全なる1人旅(宿泊や買い物等の旅行生活を営む最低限の人との関わりのみ)だったら、ここまでの楽しさは絶対になかったと断言できる(勿論、私の場合はだけど)。

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 家族や仲良しの友達といくのではない、1人旅で良さってなんだろう?改めて考えてみるに、

  1. 普段接点のない世代やバックグランドを有する方と出会える
  2. 肩書きやポジションの呪縛を脱ぎ捨て、素の人間同士の心地よい関係に身を浸せる

ことかな。

特に1.については、思わぬ世界への入り口を目前に拓いてくれる。例えばだけど、民宿のマスターとコーヒーを飲みながらの談笑の中で、50歳からマラソンを始めて、指宿菜の花マラソン完走のエピソードを聞いて、たまたま、主に健康維持の目的で週2・3回、5km程度をジムで走っている境遇と接続され、今年中に皇居でハーフを走り、どこかのハーフマラソン完走⇨来年の指宿菜の花フルマラソン完走という目標までできてしまった!他にも、旅の仲間から様々な話が聞けたことで、自分と接点のない情報が脳内に自然と流入してきて刺激を受けました。やりたいこと、知りたいことが増えるのはとても素敵なことですよね〜。

 花の受粉を媒介するのが、鳥や虫であるように、興味や関心の受粉を媒介するのが、普段の自分から距離のある他人であるのは、自然界も人間界も同じだよな〜。こうした媒介者がいなければ、自然も人間も豊かな生を全うできないと感じました!

今回の旅で奇跡的に出会い短い時間を共有できた仲間と地元の皆様に改めて感謝!

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